精密根管治療の症例
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治療前
今回は精密根管治療の症例をご紹介いたします。
まずは精密根管治療に関して少しご説明させて頂きます。五反田みとめ歯科ではマイクロスコープ(顕微鏡)を使用して精密根管治療を行っております。※院長による自由診療
開院当初より根管治療には力を入れて取り組んでおり、継続的に根管治療のセミナーを多数受講し、専用サイトでの動画視聴でも知識及び技術の向上を続けており、他院では抜歯を宣告された歯でも保存できたケースが多くあります。
今回はその中の一つの症例です。
この患者さんは大学病院でCTを撮影し、歯の周りの骨が歯周病で溶けて無くなっているから残せないと言われ、都内の歯周病の専門医にかかられたそうです。専門医からは残せるかもしれないが、まずは根管治療をきちんとしたところで受けた方が良いと言われた、との事でご来院されました。
初診時のレントゲンでは、左上の7番目の歯の周辺の骨が細菌感染による炎症で溶けて無くなっている様子がみてとれます(黒いライン)。歯周ポケットもこの歯の周辺だけ突出して深くなっており、10ミリまで入る状態でした。また、歯肉からの出血や排膿も容易に起こり、アクティブな炎症がある状態でもありました。
※日本人の臼歯部の歯根の長さの平均値はおよそ12ミリと言われており、歯周ポケットが10ミリという事は、歯根を支える骨のほぼ全てが失われていると言っても過言ではない状態です
精密根管治療はラバーダム防湿をし、顕微鏡を使用して行います。保険診療とは異なり、60分〜90分のご予約を頂くので、今回は2回で終える事ができました。その後通常であればファイバーコアを入れ、セラミック等の補綴物をセットして完了ですが、予後が読めない歯であったため、ファイバーコアだけ入れ、噛み合わせがある状態で経過観察を行っていました。
治療後
経過観察中は2ヶ月に1回の頻度でPMTC(自由診療のクリーニング)を行い、プラークコントロール、バイオフィルムコントロール共に正しく実践していただきました。
約2年経過後、炎症により溶けていた骨が回復している様子が分かります。現在はセラミックでの補綴治療も完了し問題なく使用されております。歯周ポケットも一番深いところでも4ミリまで回復し、歯肉からの出血や排膿もほぼ無くなりました。
歯の周辺の骨が、歯周病菌の感染による炎症で溶ける現象は、今回のような根尖性歯周炎と呼ばれる、虫歯の菌が原因で起こる骨の中での炎症が、さらに助長されることもあり、その場合歯周病の治療を行っても骨の中の炎症を抑えることができず、骨が溶ける現象が進行してしまいます。そのような場合、本症例のように高い精度で根管治療を行うことで症状が改善、溶けた骨がもと通りに回復することもあります。
全ての症例で今回のような良い結果が必ず得られるわけではありませんが、抜歯が必要、と言われた歯でも保存できることもあります。
複数の医院で抜歯という診断をされたが、なんとか抜歯は避けたいという方はまずは一度ご相談下さい。
ご予約、ご来院、お待ちしております。
五反田みとめ歯科 院長 三留
治療前
今回は精密根管治療の症例をご紹介いたします。
まずは精密根管治療に関して少しご説明させて頂きます。五反田みとめ歯科ではマイクロスコープ(顕微鏡)を使用して精密根管治療を行っております。※院長による自由診療
開院当初より根管治療には力を入れて取り組んでおり、継続的に根管治療のセミナーを多数受講し、専用サイトでの動画視聴でも知識及び技術の向上を続けており、他院では抜歯を宣告された歯でも保存できたケースが多くあります。
今回はその中の一つの症例です。
この患者さんは大学病院でCTを撮影し、歯の周りの骨が歯周病で溶けて無くなっているから残せないと言われ、都内の歯周病の専門医にかかられたそうです。専門医からは残せるかもしれないが、まずは根管治療をきちんとしたところで受けた方が良いと言われた、との事でご来院されました。
初診時のレントゲンでは、左上の7番目の歯の周辺の骨が細菌感染による炎症で溶けて無くなっている様子がみてとれます(黒いライン)。歯周ポケットもこの歯の周辺だけ突出して深くなっており、10ミリまで入る状態でした。また、歯肉からの出血や排膿も容易に起こり、アクティブな炎症がある状態でもありました。
※日本人の臼歯部の歯根の長さの平均値はおよそ12ミリと言われており、歯周ポケットが10ミリという事は、歯根を支える骨のほぼ全てが失われていると言っても過言ではない状態です
精密根管治療はラバーダム防湿をし、顕微鏡を使用して行います。保険診療とは異なり、60分〜90分のご予約を頂くので、今回は2回で終える事ができました。その後通常であればファイバーコアを入れ、セラミック等の補綴物をセットして完了ですが、予後が読めない歯であったため、ファイバーコアだけ入れ、噛み合わせがある状態で経過観察を行っていました。
治療後
経過観察中は2ヶ月に1回の頻度でPMTC(自由診療のクリーニング)を行い、プラークコントロール、バイオフィルムコントロール共に正しく実践していただきました。
約2年経過後、炎症により溶けていた骨が回復している様子が分かります。現在はセラミックでの補綴治療も完了し問題なく使用されております。歯周ポケットも一番深いところでも4ミリまで回復し、歯肉からの出血や排膿もほぼ無くなりました。
歯の周辺の骨が、歯周病菌の感染による炎症で溶ける現象は、今回のような根尖性歯周炎と呼ばれる、虫歯の菌が原因で起こる骨の中での炎症が、さらに助長されることもあり、その場合歯周病の治療を行っても骨の中の炎症を抑えることができず、骨が溶ける現象が進行してしまいます。そのような場合、本症例のように高い精度で根管治療を行うことで症状が改善、溶けた骨がもと通りに回復することもあります。
全ての症例で今回のような良い結果が必ず得られるわけではありませんが、抜歯が必要、と言われた歯でも保存できることもあります。
複数の医院で抜歯という診断をされたが、なんとか抜歯は避けたいという方はまずは一度ご相談下さい。
ご予約、ご来院、お待ちしております。
五反田みとめ歯科 院長 三留
主訴 | 左上の一番奥の歯に関し、抜歯をしなければならないと複数の病院で言われた歯をどうにかしてなんとか残したい |
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治療内容 | 精密根管治療、PMTC |
患者様の年齢 | 50代 |
患者様の性別 | 女性 |
治療期間 | 約2年 |
治療費 | 精密根管治療¥165,000(別途2ヶ月に1回のPMTC費用¥14,300) |
治療で得られるメリット | 抜歯の回避、炎症による溶けた骨の回復、歯周ポケットの回復、歯肉からの出血や排膿の改善 |
治療する際に起こる リスク・副作用 |
経過によっては抜歯に至る場合がある、治療期間が長い、経過観察中に少なくとも2ヶ月に一度のPMTC(¥14,300)の施術が必須 |