歯科衛生士がお口の健康と予防の重要性を徹底解説
五反田みとめ歯科では、お口のトラブルを解消するため、最善の治療を行っていることはもちろんですが、病気になる前の予防も重視しています。一度虫歯や歯周病になると、治療を受けて症状が解消されたとしても、歯や歯肉へのダメージは残ってしまい、再発のリスクがゼロではありません。大切なのは、虫歯や歯周病にかからないように気をつけることです。そのためには、定期的に歯科医院で検診を受け、虫歯・歯周病にかかるリスクを減らす意識が求められます。
こちらでは、当院の歯科衛生士が予防の重要性について徹底解説します。日頃のケアに関してもワンポイントアドバイスしていますので、是非参考になさってください。
「治療」以上に意識したい「予防」の重要性
当院では虫歯や歯周病などのお口の病気を未然に防ぎ現状を維持するため、プラークコントロール(虫歯や歯周病の原因となるプラークを減らすこと)を徹底しています。虫歯や歯周病は自覚症状に気付いた頃には、既に症状が悪化しているケースも少なくありません。症状が深刻になると、治療費用が高額になったり、通院期間が長くなったりする恐れがあるので、日頃からお口の中を良い状態に保つべく、プラークコントロールを心がけ、予防の意識を持つことが重要です。
虫歯や歯周病にかかり、歯や歯肉がダメージを受けると、その分再発のリスクも高まります。特に歯周病は一度かかった経験があると、適切な治療を受けた後でも再発するリスクが高い病気です。再発すると気付かないうちに歯周ポケットが深くなり、歯周病菌が溜まりやすくなります。そのため、日頃のセルフケアに加え、歯科医院で定期検診を受けて予防を徹底することが大切です。定期検診で早期に虫歯や歯周病などのトラブルを見つけることができれば、早期治療につなげることができます。
【ワンポイントアドバイス~セルフケアだけでは限界があります~】
痛い、腫れた等のトラブルが何も生じていないのに、何故歯科医院へ通うのかと、疑問を抱く方もいらっしゃるかと思います。しかし、ご自宅で行うケアだけでは、プラークを除去しきれません。プラーク除去率は歯磨きだけで約58%、デンタルフロスを使用したとしても約86%というデータがあります。プラークを除去してお口の中をより清潔に保つためには、歯科医院で歯科衛生士によるクリーニングを受けることをおすすめします。
予防歯科・定期検診のメリット
お口の病気を未然に防ぐことができる |
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虫歯や歯周病の大きな原因となるのが、お口の中に蓄積したプラーク(歯垢)です。予防処置として行う歯のクリーニングでは、普段のブラッシングで落としきれないプラークを除去します。そのため、虫歯・歯周病などのお口の病気を未然に防ぐことができます。 |
早期発見・早期治療につながる |
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歯科医院で定期検診を受けると、痛みなどの自覚症状が出ていない段階のお口の病気を発見できます。初期段階なら簡単な治療で済むことが多く、歯へのダメージを最小限に抑えることにつながります。 |
「痛み」を避けられる |
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予防歯科メニューで行う処置には痛みはありません。しかも、予防処置や定期検診によって早期発見・早期治療を実現できれば、虫歯の痛みも経験せずに済みます。 |
治療費を抑えることができる |
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お口の病気が悪化して複雑な治療が必要になれば、それだけ治療費も高額になってしまいます。また、治療の期間が長くなってしまう可能性も。予防・早期治療に取り組むことは、治療費を抑えたり、治療期間を短くしたりすることにもつながります。 |
数千億個の細菌を徹底除去できるクリーニング「PMTC」
当院がお勧めする予防メニューの一つに、歯科衛生士が行う「PMTC」があります。PMTCは専門器具を用いて行うクリーニングであり、歯石除去や歯磨きでは落とせない細菌を除去することが可能です。実は、お口の中には歯をしっかり磨く方でも1000~2000億個、きちんと磨けていない方には4000~6000億個もの細菌が棲みついていると言われており、こうした細菌に感染すると虫歯や歯周病が発症します。だからこそ、これらの細菌をPMTCで除去し、虫歯や歯周病のリスクを少しでも軽減させることが大事であり、お勧めする理由なのです。
更に当院では、お口の中の症状を確認し、歯科衛生士が必要だと判断した場合は、虫歯予防の効果が高い「フッ素」をPMTCと同時に塗布することもお勧めしています。PMTCとフッ素塗布を同時に行うことは、更なる予防の強化につながるのです。
また、PMTCは細菌だけでなく、歯の着色の除去も期待できます。コーヒーやワインなど、色の濃い飲食物を原因とした歯の着色は、保険診療のクリーニングでは綺麗に落とし切ることは困難です。しかし、PMTCであれば、歯の着色汚れを歯に負担をかけず綺麗に落とせます。最近では、「子どもの歯の着色が気になる」という親御さんからのご要望で、お子様の着色を除去するケースも増えています。老若男女問わず、歯の着色にお悩みの方にも、PMTCがお勧めです。
【ワンポイントアドバイス~PMTCなら細菌除去、着色除去が可能です~】
歯のクリーニングには保険診療と自費診療の選択肢がありますが、保険のクリーニングには限界があり、お勧めは自費診療のPMTCです。PMTCは保険診療では落とすことのできない細菌の除去、着色の除去が可能で、お口の状態をより健康で清潔に保つことができます。
定期検診受診率から見る虫歯保有率と歯周病の関係
下の表は定期検診の受診率と虫歯、歯周病の保有率を年齢別で表したものです。
赤字部分に注目すると、虫歯、歯周病のの保有率が15~29歳で急激に割合が伸びていることが分かります。 また、被検診者が70%を超える60歳から、虫歯の割合が下がっています。
このことからも、定期検診に通うことがいかに重要か、また、若いころから通うことで、予防に虫歯・歯周病の予防につながることが分かります。
年齢別・定期検診受信者数と虫歯、歯周ポケットの保有率
※表は左右にスクロールして確認することができます。
年齢階級 | 調査人数 | 定期検診受診者数 | 受診率 | 虫歯保有率 | 4㎜以上の歯周ポケット保有率 |
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~9歳 | 256 | 159 | 62% | 11% | |
10代 | 228 | 86.5 | 37% | 33% | 6% |
20代 | 179 | 78 | 44% | 83.5% | 28.5% |
30代 | 312 | 164.5 | 52.5% | 94.45% | 33% |
40代 | 412 | 228 | 55.5% | 99.35% | 45% |
50代 | 4.7 | 237.5 | 58.5% | 98.95% | 51% |
60代 | 605 | 427 | 70.5% | 97.4% | 60% |
70代 | 478.5 | 349.5 | 73% | 91.9% | 55% |
80歳~ | 261.5 | 180 | 68% | 77.55% | 46% |
上の表をグラフで表すとよくわかります。
定期検診に通う習慣は、歯の寿命に大きく影響します。大切な歯を守るため、「痛くなったら行くところ」ではなく「予防のために通うところ」と、歯医者に対する意識を変えていきましょう。
当院の予防歯科メニュー
PMTC
歯科衛生士が行う、専門的な歯のクリーニングです。専用器具を使って、普段のブラッシングでは取り除けない汚れを除去するため、処置後はお口がスッキリ。口臭や黄ばみの解消効果も期待できます。
スケーリング
プラークが石灰化した歯石は、通常のブラッシングでは落とせません。スケーリングでは専用器具を使って歯石を除去し、虫歯・歯周病の予防につなげます。
ブラッシング指導
患者さんお一人おひとりの口腔内の状態・ブラッシングの癖などを踏まえ、適切なブラッシング方法や注意点をお伝えします。
プラークの染め出し
染め出し液を使って、お口の中のプラークを染め出します。これによってブラッシングが行き届いていない箇所がわかります。
歯科衛生士がおすすめするデンタルケアアイテムとは
診察の際に、患者さんにセルフケアのアイテムのアドバイスをすることも歯科衛生士の重要な仕事の一つです。例えば、歯ブラシ一本にしても、虫歯と歯周病とではリスク軽減に適したタイプはそれぞれ異なります。そのため、患者さん一人ひとりのお口の中の症状に合った歯ブラシをおすすめすることを心がけています。
ただ、お口の中の汚れを歯ブラシ一本ですべて落とすことは困難です。歯間の汚れを落とすためには、歯ブラシに加えてデンタルフロスの使用をおすすめしています。また、ブリッジ治療を受けている患者さんには歯間ブラシもぜひ使って頂きたいです。ブリッジの下の部分には汚れが溜まりやすいので、歯間ブラシを用いて掃除して頂ければと思います。
【ワンポイントアドバイス~デンタルフロスは指に巻くタイプがおすすめ~】
デンタルフロスには様々な形状がありますが、私がおすすめするのは指に巻いて使用するタイプです。汚れをしっかり落とせることに加え、コストも抑えられます。ただし、指に巻くタイプのデンタルフロスは「扱いにくい」と感じる方もいらっしゃるので、その場合にはY字型のデンタルフロスなどをご提案しています。
患者さんに寄り添い、「また来よう」と思って頂ける医院に
患者さんの中には、「歯科医院は怖い。でも痛みを何とかしたい」とお考えの方が少なくありません。そんな患者さんの気持ちに寄り添うためにも、当院では問診の時間をしっかり設け、患者さんのお気持ちに耳を傾けることを重視しています。また、女性の患者さんにはひざ掛けや体を包む大きなタオルを準備するなど、安心して頂くための細やかな対応を忘れません。
そうした気配りに加え、診療の際には具体的な数値で患者さんに治療のお話をすることを心がけています。数値を示すことで、患者さんには診療方針をより理解して頂け、納得して頂ける割合が高まっていると実感しています。患者さんのデータは治療のステップごとに採取しているため、お口の中の変化を定期検診ごとにしっかりご説明することが可能です。データを見れば、良くなっている部分がはっきり分かるので、患者さんのモチベーションアップにもつながります。より精密なデータを採取するためにも、患者さんには定期的に検診にいらして頂きたいです。
お家で行うケアだけではどうしても磨き残しが生じ、完璧なプラークコントロールを実現することはできません。虫歯や歯周病のリスク軽減及び予防のため、是非定期的に当院に通って頂ければと思います。「また来よう」と思って頂ける医院を目指し、スタッフ一同が患者さんに寄り添った対応を徹底することをお約束します。
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