「保険診療」と「自由診療」の違いについて

「保険診療」と「自由診療」の違いについて

保険診療のメリットとデメリット

みなさんこんにちは。 
五反田みとめ歯科 院長の三留です。 
 
本日は「保険診療」と「自由診療」の違いについてのお話です。
みなさんは、歯科医院で治療を受けるとき「保険と自費どちらにしますか?」と言われたことが一度はあるのではないでしょうか。なんだかよく分からない上に、やたらと値段の高い治療を勧められた、という印象を持たれた方も多いかもしれません。 
 
保険診療のメリットとしては以下2点が挙げられます。
 
 
①ひとまずは機能や見た目の回復ができる
②1〜3割の負担金で済むため治療費が非常に安く済む
 
 
次に保険診療のデメリットとしては以下2点が挙げられ、この2点のデメリットこそが当院が「自由診療」を強く推奨する理由です。
 
 
①使用できる材料や治療法に厚生労働省からの非常に強い制限があり、また診療報酬の単価が非常に低く、治療するために十分時間をかけたり材料や薬剤を十分に使用することができず、故にひとまずの機能や見た目の回復ができるだけで、長期的に予後の良い治療や、審美性にも優れた治療ができない 
②上記の「長期的に予後の良い治療ができない」という理由から、平たく言えばある程度の年数が経過した時には同じ歯をもう一度、より広く、より深い範囲での再治療が必要になる確率が非常に高い 
 
 
保険診療では、10年経過でおよそ半分近くの歯が、二次う蝕(再びできた虫歯)によって再治療になってしまう、というデータがあります。

自由診療のメリットとデメリット

それに対して、自由診療のメリットは以下の通りです。
 
 
①治療法や使用する材料に制限がないため、その歯にとって「自由に」最善の選択ができるため機能的にも審美的にも満足感の高い治療ができる
②上記の理由から、継続的に適切なメンテナンスやクリーニングを受けていれば、安定した長期予後が見込め、つまりはやり直しの治療になる確率が非常に低くなる
 
 
自由診療のデメリットは1つです。
 
 
①治療費が高額である
 
 
自由診療は10年経過、研究によっては18年経過でも二次う蝕(再びできた虫歯)による再治療は数%というデータがあり、これだけでも保険診療と自由診療の品質に大きな差があることが分かると思います。
 
ちなみにここ数年、金属の価格の高騰からか、保険診療で「白い樹脂」を使った詰め物や被せ物の適応範囲が広がりました。「白い樹脂」は治療直後パッと見て白いため、銀歯しか使えなかった頃に比べると、「自由診療」と差が分からないという方がいらっしゃると思いますが、そこは保険診療であり、また、「白い樹脂」は「セラミック」ではありませんので、予後や再治療率は銀歯と変わりありません。 

再治療を繰り返すリスク

さて、一度虫歯の治療をし、詰め物や被せ物をしたところが外れて虫歯になり、再び治療が必要になった場合、どのような治療になるのでしょうか。
 
まずは虫歯で汚染されたところを再度削って取り除き、詰めたり被せたりするために滑らかな形に削り直します。冒頭の図のように「歯の治療」として歯科医師は削ることが絶対必要になりますが、再治療になればなるほど、その都度、自分の歯は目減りしていき人工のもの(詰め物や被せ物)に置き換えざるを得ません。 
 
ある限界を超えて自分の歯(エナメル質、象牙質、歯髄)がなくなってしまうと、抜歯しなければいけなくなります。例え一本でも歯が無くなる、ということは重大な変化が口腔内に起きます。仮に、大臼歯と呼ばれる奥の大きな歯が一本無くなった場合、食べ物を咀嚼する効率が40%落ちると言われており、消化吸収にも悪影響を及ぼします。また、歯の欠損を放置することで周辺の歯が傾いたり伸びてきたりして歯並びや噛み合わせが悪くなることもあります。 
 
残っている歯の本数とお口の健康が、全身の健康と強い相関があることは、様々な研究から明らかです。好きな食べ物を美味しく食べて体を健康に保つためには、歯の状態を長期にわたってベストにしておく必要があることは間違いありません。 ですので、図にある歯の修復サイクルに入ってしまったら、出来るだけ上流の方で(初期の治療で)その流れを止めておけば、歯の健康は保ちやすくなります。虫歯の治療が必要になったらどのタイミングであろうと、選べる中で再治療率の低い、最善の治療を受ける必要があると言えます。 

まとめ

保険診療で数年ごとに再治療を繰り返すと、歯をどんどん失う可能性が高まり、ひいては食事の質が下がり全身の健康も損なうことになり、治療を受けるにあたり最も大事な事は「再治療になる確率が低い治療」を選択するという事です。 
 
一度削った歯は絶対に元に戻りません。
五反田みとめ歯科では、治療した歯を再び削ることができるだけないよう、慎重で正確な診断と、精密で精度の高い自由診療での治療をお勧めしております。
 
自由診療についてのお問い合わせはメールやお電話でも承っています。
 
ご来院お待ちしております。
 
五反田みとめ歯科 院長 三留康司
 

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